百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より

2017年8月11日金曜日

夏の読書

隠居に土日も祝日も盆も正月もないのだが、生活のリズムをとるため、世間のカレンダにあわせて一日の過し方を変えるようにしている。

そんなわけで、数日仕事やルーチンワークを停止して、家でのんびり気楽な本など読んで休む予定。お供は「ホット・ロック」(D.E.ウエストレーク著/平井イサク訳/角川文庫)、「ラブラバ」(E.レナード著/鷺村達也訳/ハヤカワ文庫)、「耳をすます壁」(M.ミラー著/柿沼瑛子訳/創元推理文庫)、「逆転世界」(C.プリースト著/安田均訳/創元SF文庫)、など。