百歳にもなると、人間は愛や友情に頼らずにすむ。さまざまな災厄や不本意な死に怯えることもない。芸術や、哲学や、数学のいずれかに精進したり、独りでチェスの勝負を楽しんだりする。その気になったら自殺する。人間が己れの生のあるじならば、死についても同じである。
「疲れた男のユートピア」(J.L.ボルヘス著/鼓直訳)より

2017年7月1日土曜日

碩鼠

月末、四半期末なので、家政の状況のまとめ。引退された方は皆、経験していることなのだろうが、税金と社会保険料に吐息一つ。理屈では分かっていたので、予測通りではあり、実質的な問題はないものの。

「詩経」に「碩鼠碩鼠、我ガ黍ヲ食ムコト無カレ」とあったのは、なるほど、このことを歌っていたのである。または、「兎アリ、爰爰タリ。雉、羅(あみ)ニ離(かか)ル」、かも。百姓民草の気持ちは洋の東西、古今を問わず。